男子シンクロナイズドスイミング

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記者:鄒淼


  「男子シンクロ!?」

 最初にこのテーマを引き受けたときに、思わず肌が真っ黒に焼けた、育ち盛りな男の子たちが水中でくねくねと踊る様子を想像してしまった。このテーマはオリンピックに沿って企画されたものだと十分承知しているが、一番強調すべきなのは日本の国民体育の高度な普及によって、このようななかなか奇天烈なニュースを作ってみようと思ったのだ。

 埼玉県川越高校に到着したやいなや、もうすでに午後二時になっていた。正門から内側を除くと、高校生たちがヘルメットをかぶって登ったり下がったりしていて、木造の小型の宮殿を建てていた。何かを気になることは記者の天性なので、撮影内容とは関係ないのだが、やはりそこにいた学生に少し話を伺ってみた。この宮殿はスペインのとある建築をモチーフにいて作り、「知識の殿堂」を象徴しているそうだ。子供たちは夏休みを返上し、隣り合わせで、同じ目標に向けて汗を流しているところは、いわゆる「日本風の青春」そのものである。

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 スイミングプールに来たとたん、若くて浅黒い肉体を見かけ、みんな強い日差しの中トレーニングを続けていた。チームメイトたちはパンツの形状でレベル分けをしていて、若い年代の子たちは膝までの長さのパンツを着、年長が三角形のパンツを着ることになっている。このような特殊な分け方をしていることに驚いた。一人三角のパンツをはいたメンバーが私に、「高1の男の子たちはまだ完璧に成長していないので、三角パンツをはかせるとみじめな気持ちにさせてしまうから、はかせないんだ」と返してくれた。何たる賢い少年たちなのか。

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 川越高校の男子シンクロの伝統はもうすでに二十九年も続き、チームメイトは代々引き継いでいる。最初このシンクロチームを作ったきっかけはどこに発散していいのかわからないホルモンを、このような異質な形でパフォーマンスすることで、学園祭で女の子たちの注目を集めることができるということなのだ。世代と世代の間の蓄積と底力によって、メンバーたちはもっと大きな舞台を目指すようになり、いづれか男子シンクロがオリンピックの仲間入りにできるように願っているばかりである。

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 同行のカメラマンの細野さんは川越高校の卒業生で、昔の地を再び訪れてとても懐かしんでいるようであった。撮影終了後、細野さんがまだ高校生の頃に通っていた焼きそば屋さんに向かった。ここはもうすでにいろんなメディアは取材をした有名店となっていた。慣れ親しんだ地をもう一度振り返るのは、本当に素晴らしいものだと再確認した。これも取材以外であったもう一つの収穫といってもいいだろう!

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