韓国ノリの裏話

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記者:葛静怡


 人類の歴史上において、私たちより豊富な物質を有する時代はたぶん今までになく、もちろん私たちよりもっと物質の元の形態からかけ離れている時代もないだろう。たとえば、一枚の韓国ノリを目の前に出すと、私たちは当たり前かのようにこの形態を受け入れるが、この韓国ノリが胞子から繊維状になり、さらには成熟したノリになり、そして最終的には複雑な加工を経て形づくられた歴史を忘れ去ることとなるだろう。これはまさに私たちは常々産業統計の中の最高値の結果について喜んだり憂いたりするように、なぜかこれらのもっともわかりやすいデータが産業の全てをくくることができず、さらには真実の状況をゆがめることとなるのだ。

紫菜片

 データからみると、韓国ノリ産業はとてもよく、輸出量は記録をどんどん更新している。輸出量が増える大きな一因として、韓国ノリの養殖と加工が完全に分離し、効率を上げていることにあると思う。このような構造はノリ養殖国家の中では唯一無二だ。一般的に、養殖家はノリに対し一時加工を行い、乾燥ノリにした後に売り出すが、韓国ノリの養殖家は収穫したノリをそのまま売り出すのだ。私が取材した養殖家の李さんもそのなかのひとりだ。李さんがいる全羅南道莞島は養殖環境が十分に整い、そこの水産品は韓国ではとても有名で、加工企業の中ではとても人気を受けている。なので政府も水産品の質に関してとても注目しており、そこで生産されたノリの品質が優良であることを保障しているのだ。

 しかし全てのノリ養殖家がこのような条件を有するとは限らない。多くの資料によると、このような養殖と加工が分離された構成によって、多くの韓国ノリの養殖家がノリの値段を決める決定権を有することができず、養殖家と二次加工企業の間にある一次加工企業が主導権を有することとなるのだ。私が取材した二次加工企業は海外市場の商品開発において非常に多くの努力をしているのだが、韓国本土のノリ養殖家はそれらの企業の輸出量増加に伴う利益をこうむることなく、さらには低価格の輸入ノリとの競争にもさらされることにもなるので、彼らは生産量を増やすことで自分たちの収入を上げなくてはならないこととなった。このようなことをする結果、ノリの質が下がることとなるのだ。これは非常に風刺めいた話なのだが、ノリの輸出の増加は間接的にノリの質を下げることとなるのだが、単純に数を指標とした構造ではこのような状況が生まれるのだ。

 如何にしたらとある産業のなかの全ての関係者と個々の努力をよりよい方向に導くことができるのか、またより多くの関係者に利益を与えることができるのか、このようなことをするためにはより合理的な構造が必要となる。今までは、どの産業も関係者が増えれば増えるほど、構造調整と制作の制定において今までのいかなるときよりも繊細で高度なレベルを有するテクニックを必要とするのだ。質と量のバランスをとることで、より持続的な発展を有することを追及することができる。それが韓国ノリが私たちに教えてくれた話しだ。